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39. 約束
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『……エー、ス……?……エース!』
『……ごめんなァ、ルフィ』
『エース! 急いで手当て『ちゃんと、助けてもらえなくてよ……すまなかった……』
『何言ってんだ! バカなこと言うな! 誰か手当てしてくれ! エースを助けてくれぇ!』
『急げっ、船医! 応急処置を!』
『……いい……無駄だ……。……自分の命の、終わりくらい……分かる』
『やだ……嫌だ! そんなこと言うなよ! なぁ、エース!』
『……聞けよ、ルフィ』
『嫌だ! だってお前約束したじゃねぇか! お前は絶対死なねぇって、言ったじゃねぇかよォ!』
『……そうだな……サボの件と……お前みてぇな、世話の焼ける、弟がいなきゃ……俺は、生きようとも……思わなかった……。……誰も、それを望ま、ねぇんだ……仕方ねぇ……』
『エース! もういいよ! 喋るな!』
『……心残りは……1つ、ある……お前の、夢の果てを……見れねぇことだ』
『エー、ス……っ』
『……けど、お前なら、必ずやれる……何たって、俺の、弟だ……。……昔、誓い合った、通り……俺の人生に、悔いはない……』
『ウソだっ、ウソつけ!』
『……ウソじゃ、ねぇよ……。……俺が本当に、欲しかったものは……どうやら、名声なんかじゃ、なかった……俺は、生まれてきてもよかったのか、欲しかったのは……その、答えだ……』
『な、にを……っ……そんなの!』
『……もう、大声も、出ねぇ……ルフィ、これから言う、言葉を……あとで、みんなにも、伝えてくれ……』
『な……ぁ……っ』
『……オヤジ、みんな……そして、ルフィ……今日まで、こんな、どうしようもねぇ、俺を……鬼の、血を引く、この俺を…………愛してくれて、ありがとう』
『……。……エー、ス……?……エース!?』
―――るふぃ、ごめんね。
いっしょ、いけなくて。
いっしょ、たたかえなくて―――
誰のものとも知れない、感情の海に溺れる中で、ティオ自身の感情からも、一筋の涙が零れた。
一緒に戦いたかった。
一緒に守りたかった。
大事な仲間の、大事な人を―――
『赤犬だ! まだ来るぞ! 麦わらがやられる!』
『エースの弟を連れてけよいっ、ジンベエ! その命こそ、生けるエースの意志だ! エースに代わって俺たちが必ず守り抜く! もし死なせたら、白ひげ海賊団の恥と思え!』
『『『うおおおおおおおっ!!』』』
『はっ!? オヤジ!? オヤジが怒ってる……っ』
『巻き込まれるぞ! 船へ急げ!』
『広場が真っ二つに!?』
『オヤジと分断されたぁぁ!!』
『お、おい、アレって……』
『黒ひげ海賊団だと!?』
『しかも、オイ……一緒にいる奴ら、インペルダウンLEVEL6の受刑者たちだ!』
『……テメェだけは息子とは呼べねぇな、ティーチ』
『ゼハハハハ! 俺はアンタを心より尊敬し、憧れてた! だが! アンタは老いた! 処刑されゆく部下1人、救えねぇほどになァ!』
『4番隊隊長サッチの無念、このバカの命を取って、俺がケジメをつける』
『げぼっ!? やめろオヤジっ、俺は息子だぞ!? 本気で殺―――』
『やった! オヤジがティーチの野郎、を……え?』
『ゼハハハハ……この怪物がァ……死に損ないのクセに、黙って死にやがらねぇ! やっちまぇぇぇ!!』
『オヤジィィ!!』
『オヤっさん!!』
『ん、ぁあ~? 弾切れか? クソ、いいところでよォ』
『……お前じゃねぇんだ』
『あ? オイオイ、まだ生きてんのかよ!』
『……ロジャーが待ってる男は……少なくともティーチ、お前じゃねぇ』
『はぁん? 何言ってやがる』
『……ロジャーの意志を、継ぐ者たちがいるように……いずれ、エースの意志を継ぐ者も現れる……血縁を立てど、あいつらの炎が、消えることはねぇ……そうやって、遠い昔から、脈々と受け継がれてきた……そして、未来、いつの日か、その数百年分の歴史を、全て背負って、この世界に、戦いを挑む者が、現れる……。……センゴク、お前たち、世界政府は、いつか来る、その、世界中を巻き込むほどの、巨大な戦いを、恐れている』
『白ひげ……まさかっ……』
『……興味はねぇが、あの宝を誰かが見つけたとき、世界はひっくり返るのさ……誰かが見つけ出す、その日は必ず来る……
『白ひげっ、貴様ァァ!!』
『モタモタするな! 早く船に乗れ! 最期の船長命令を忘れたか!』
『……へっ、へへへっ、やっと死にやがった……さぁ、始めるぞ!』
『しまったっ、海を凍らされた! 出港できねぇ!』
『赤犬っ……まだくたばってなかったのか!』
『わしが"逃がさん"言うたら、もう生きるこたァ諦めんかいバカタレが』
『ゼハハハハ……手始めに、海軍、お前らに俺の力ってモンを見せておこう』
『どういうことだ!? 黒ひげが白ひげの能力を使っている!?』
『ゼハハハハッ!! よォく世界に伝えときなァ! 平和を愛するつまらねぇ庶民共! 海兵! 世界政府! そして、海賊たちよ! ……そう、ここから先は、俺の時代だ!!』
『おいおい、もう、どうなってんだよ……あっちじゃセンゴクと黒ひげ……こっちじゃ赤犬と隊長たち……戦いが、終わらねぇ!!』
『おい! また海の中から船が!』
『麦わら屋をこっちへ乗せろ。奴とはいずれ敵同士だが、悪縁も縁、こんなところで死なれてもつまらねぇ。そいつをここから逃がす。一旦俺に預けろ。俺は医者だ』
『なっ、
『おいっ、しっかりしろ! お前、今度子供が生まれるんだろ!? 生きて帰るって言ってたじゃねぇか!』
『捨て置け馬鹿者! まだ戦闘中だぞ!』
『海賊共を追い込め! 最後の1人まで叩き潰すのだ!』
『海賊という"悪"を、絶対に許すな!』
『そこまでだァァァ!! もうやめましょうよ! もうこれ以上! 戦うの! やめましょう! 命がもっだいな"い!』
『ぁあ? 誰じゃい貴様……チッ、数秒無駄にした。正しくもない兵は海軍にゃァ要らん』
『うわっ、あ、うわあああああっ!!』
『よくやった、若い海兵』
『おい……おいっ、あれ見ろ!』
『お前が命を懸けて生み出した、勇気ある数秒は、良くか悪くか、たった今、世界の運命を大きく変えた』
『赤髪の、シャンクスだぁーっ!!』
『双方、剣を引け。まだ暴れたりねぇ奴がいるのなら、俺たちが相手をしよう。……戦いの映像は世に発信されている。これ以上、死んでいった者たちの死を晒すような真似をするな。……全員、この場は、俺の顔を立ててもらおう』
『何をっ、海賊風情が!』
『構わん』
『なっ、センゴク元帥……』
『白ひげ、エース、2人の弔いは俺たちに任せて貰うが、いいな? センゴク』
『あぁ。……お前なら構わん、赤髪。責任は私が取る』
『すまん』
『負傷者の手当てを急げ! 戦争は、終わりだ!』