Act.2 ブラック・ムーン編(完結)
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コンコン
扉がノックされ現れたのは
ハルちゃんや双子先輩のクラスメイトの方だった
ハルヒ「どうしたんですか?まだ部活始まる時間じゃ…」
「ごめんなさいハルヒ君!!
ハルヒ君の妹さんの友達が来られてて……」
『友達?』
扉から現れたのは俯いたままのうさぎちゃんだった
『うさぎちゃん!?どうしてここに…』
うさぎ「森羅ちゃん!!!!」
うさぎちゃんが私に勢いよく抱きつくと
泣きながら私を強く抱きしめていて
ホスト部の皆さんもいきなりの行動に戸惑っている様子だった
うさぎちゃんが何で泣いているかわからなかったけど
嫌な予感を胸にうさぎちゃんを包むように
優しく背中を撫でる事しか出来なかった
先輩達が部活をしている中
席を一つ準備して頂いて
うさぎちゃんに今までの経緯を聞いていた
『地場先輩に……ふられた?』
うさぎ「うん………」
そう返事をするうさぎちゃんは膝に置いた手を
強く握りしめていた
先輩がふざけてそんな事を言う人ではないし
自分の機嫌でうさぎちゃんを
傷付けたりはしない人であることを私は知ってる
だからこそ、何でそんな行動をとったのか分からなかった
うさぎ「私が…バカで鈍感だから……ちびうさに
まもちゃん……取られちゃって」
『!!』
うさぎちゃんのその目を私は知っていた
前世の時、月と地球との禁断の恋に
苦しんでいた時の悲しい目と同じだったから
その目を見て私も泣きそうになるのを堪えて
うさぎちゃんに私の気持ちを伝えた
『…信じて』
うさぎ「え?」
膝に置いていたうさぎちゃんの手を握って
うさぎちゃんの目を真っ直ぐ見つめる
『地場先輩を………私のお兄様を信じて?』
うさぎ「!!……森羅ちゃん……」
うさぎちゃんは私に微笑んでくれた
うさぎ「…ありがとう森羅ちゃん」
『……っ…うさぎちゃん……』
うさぎちゃんの笑顔に涙が出そうになったとき
光・馨「「彼女~?お顔が涙でボロボロですよ!」」