Act.1 ダーク・キングダム編(完結)
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誰かが呼んでる…………
でも……誰だろう…………
何かが見える…………
あれは……7歳の時の私だ
記憶をなくしていたから
どうしてこんな場所にいるのか、自分が誰なのか
分からなかった
ただ歩いて歩いて歩いて
みんな私を不審な冷たい目で見てきた
何故かわからないけど世界が怖かった
お腹も空いて疲れて眠ってたら
綺麗なお姉さんが私を見つけてくれた
勝手に連れてこられた少しボロくて小さいアパート
私は逃げたくても疲れはてていて
足も傷だらけで痛くて動けなくて
お姉さんに抱っこされながら家に入ったら
ハルヒ「おかえりなさいお父さん……その子どうしたの?」
黒い大きな瞳が印象的な女の子だった
女の子とお姉さん…じゃなくてお兄さんだった人は
私を家族と言ってくれた
お兄さんはスキンシップが激しくて
いつも私に抱きついてきたけど
その腕は温かかった
女の子は私が恐怖で話せなくて無視し続けても
いつも私に話しかけてきてくれた
真っ直ぐ私を見てくれていた
二人でお留守番の日、外は雷が酷くて
女の子はシーツにくるまって泣いていた
女の子の毛布に入って手を繋いだの
女の子の恐怖が消えるように願って
ハルヒ「!!……森羅?」
『……大丈夫……一緒にいるから……もう怖くないよ?』
ハルヒ「……森羅…っ……ありがとう」
私はその日、藤岡家に来て初めて話したんだ
私は二人に出会わなかったら今ここにはいなかった
私はまた"大切な人"が出来たんだよ
「(森羅!!!!)」
呼んでる………ハルちゃんが…………
帰らなきゃ………
ハルちゃん…お父さん…
ホスト部の先輩達…
亜美ちゃん…レイちゃん…まこちゃん…美奈子ちゃん…
うさぎちゃん…地場先輩…
みんなに…会いたい