深く……深く…………落ちていく



私は…………













『……っ……ん……』








起きた場所は緑が多く温かくて風が心地いい
広いお城のような所だった










『！………この…格好…………』








群青色と水色のグラデーションがある
まるでお姫様が着るようなドレスを着ていた



立ち上がって周りを見渡すけど誰もいる気配がしない



夢……？



でも……懐かしいなって感じるのはどうして？








ｴﾝﾃﾞｨﾐｵﾝ「ここにいたのか、テラ！！」


『(地場先輩！？)』








何故か王子様のような格好をした地場先輩が
急ぎ足で私の所に来る







ｴﾝﾃﾞｨﾐｵﾝ「……またこんなところで居眠りしてたのか？
お前はプリンセスなんだから、もう少し自覚を持ってほしいぞ」


『…えっと……』







地場先輩が何を言っているのかわからなくて
俯くことしか出来なかった








ｴﾝﾃﾞｨﾐｵﾝ「……まぁ、程々にな」







そう微笑んで頭を撫でてくれる地場先輩に
嬉しくて温かい気持ちになる








『はい……………"お兄様"』








……え、今………私








そして一瞬にして画面が変わると



私の目の前には先ほどいた地場先輩と









『……うさぎちゃん…？』








白い綺麗なドレスを着たうさぎちゃんが
幸せそうに微笑んでいた




二人は物語の王子様とお姫様みたいで
見つめ合い微笑む二人は幸せそうで
私まで幸せに感じてしまうほどだった





"このまま……時間が止まってしまえばいいのに"