＊第九話＊







セーラームーンには時が止まったように見えた



目の前には大事な親友のセーラーアースと
自分の愛するタキシード仮面が倒れている







ﾑｰﾝ「タキシード仮面！！セーラーアース！！」


『(うさぎちゃん…嫌だよ………またそんな悲しい目をして)』








また？……そうだ、あなただったのね
私の憧れていた………プリンセス・セレニティ




そして……タキシード仮面
ううん………プリンス・エンディミオン




私のたった一人の……お兄様











私はプリンセス・テラ


地球国の第一王女



二人の幸せを誰よりも願ってたの



あの時…二人を助けられなかった自分が嫌で
だから私はこの地球に生まれ変わってきたんだ





二人に会いたくて……今度こそ守りたくて









『…ごめん…ね…セレニ…ティ……おにい…さ……ま』








涙をいっぱい流している
悲しい顔をしたうさぎちゃんを最後にそのまま目を閉じた