Another story ~鏡夜編 告白~
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演奏が終わり、鏡夜は閉じていた目をゆっくり開けると
森羅が優しく自分に微笑んでいるのに目が離せなかった
『この曲を作曲してる時
鏡夜先輩との思い出がいっぱい甦りました』
鏡夜「…………」
『冷静に見えて誰よりも情熱があって家族思いな所も
…誰よりもこのホスト部を大切にしている鏡夜先輩が』
鏡夜「!」
鏡夜先輩…表情が崩れてますよ?
いつも誰にも悟られないように表情を作ってる
そんな鏡夜先輩を私が笑顔にしてあげたい
『私…鏡夜先輩が好きです』
鏡夜「…………」
鏡夜は森羅の側に来ると
何故か苦しそうに眉間にシワが寄っていた
鏡夜「…いいのか?」
『え?』
鏡夜「俺と付き合えば普通の恋人同士みたいなことは
簡単にできないぞ」
『…………』
鏡夜「…それに俺は貴族でお前は庶民だ
家のことでお前は絶対悲しむ事になる」
『…………』
鏡夜「それでも………!?」
森羅は真正面から勢いよく鏡夜に抱きついた
『…先輩の方が悲しそうですよ?』
鏡夜「…っ………」
『私…恋人同士みたいな事、出来なくても構いません
…って言ったら嘘になりますけど、大丈夫です!
鏡夜先輩が私を好きでいてくれるなら』
鏡夜「…………」
『家族の事だって…私、なに言われてもへっちゃらです!
私が好きになった人の家族を…嫌いになんてなれません』
鏡夜「…森羅」
鏡夜を見上げたら初めて見る鏡夜の悲しそうな表情に
安心してもらえるように優しく微笑んだ
『私に告白したこと…後悔してますか?』
鏡夜「…そんな訳ないだろ」
優しく両頬を触れられ恥ずかしいが鏡夜の瞳を見つめ続けた
嬉しそうな意地悪そうな鏡夜の本当の表情を
自分の中に忘れないように
鏡夜「好きだ、森羅」
『はい、私も好きです…鏡夜先輩』
鏡夜の顔が近付くと自然と瞳を閉じた
(「森羅にとって…あの眼鏡はどんな奴なの?」)
私にとって鏡夜先輩は
誰よりも策士で情熱のある
私の一番好きな人
Another story ~鏡夜編 告白~ End
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