Act.6 セーラー・スターズ編2(完結)
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環「…すまない森羅」
『…………』
環「俺には大切な人がいるんだ
その人を裏切ることは…出来ない!」
『…その人は、私にとっても大切な人ですか?』
環「…あぁ」
『…そうですか』
森羅の切なげな表情に涙を流す人もいる中
森羅は環の落とした花束を拾うと
紫のトルコキキョウを環の胸ポケットに挿した
環「これは?」
『トルコキキョウですよね?…花言葉は希望』
環「…希望」
『…先輩と先輩の大切な人の未來が希望で溢れていますように
それにトルコキキョウって嘘のつけない人って
意味もあるの知ってました?…ふふふ、まるで先輩みたい♪』
環「…うぅ」
さっきまでの切ない雰囲気が嘘のように
二人の温かい空気が会場に伝わる
『先輩…私の思いに真剣に答えてくださって
ありがとうございました!
…これからもファンとして演奏聞きに来て下さいね♪』
環「…もちろんだ!」
森羅と環が握手をすると終わりの鈴が鳴り響く
会場は大きな拍手に包まれ
環は笑顔で大きく手を振る中
森羅は顔を赤くしながら環の背中を押し会場を後にした
その様子をうさぎ達は温かく見守っていたが
ホスト部とハルヒは呆然としていた
*~**~*
全員の演技が終了し、遂に表彰式
第十七回十番高校ミスコンに輝いたのは森羅だった
表彰を終えトロフィーと花冠をつけた森羅は
ホスト部に恥ずかしそうに駆け寄っていた
ハルヒ「優勝おめでとう森羅」
『…何か色々疲れちゃった』
光「よかったじゃん!ミス十番♪」
馨「演技も上手だったよ!ミス十番♪」
『もう!!先輩達、バカにしてますね!?』
鏡夜「いや…あの演技は本当に凄かったぞ」
環「うむ!!俺も森羅に
"最終的に自分の告白を断ってくれ"って言われた時は
どうなるかと思ったが…さすが我が娘!!
素晴らし演技力だった!!」
『れんげちゃんから借りたDVDが役に立ちました!
でも本当に環先輩、大事な人がいるみたいで
…少し感動しちゃいました!』
環「え」
光「森羅それって…」
鏡夜「…………」
森羅は実行委員に呼ばれると
ホスト部にお辞儀をしてその場を後にした
環は自分の胸に手を当てるとハルヒを見つめていた