Act.1 ダーク・キングダム編(完結)
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地場先輩の話は
私が想像する以上のものだった
衛「俺は6歳の誕生日の時に両親を事故で失い
全ての記憶をなくした」
病院から"地場衛"と目が覚めてからそう告げられたが…
以前の記憶が全く思い出せないらしい
先輩が話しているのを聞いて、私も同じだと思った
衛「それから何度も夢をみるようになった
"幻の銀水晶をお願い"とその言葉だけ…
それだけの夢を繰り返し、気がつくと俺は
夢遊病のようにタキシードを着て夜の町を徘徊していた
幻の銀水晶を探して…」
『…先輩の気持ちわかります』
衛「え?」
『私も7歳より以前の記憶がありません』
衛「!!」
先輩は驚いた表情で勢いよく驚き立ち上がった
先輩に微笑んだまま話し続ける
『私を見つけてくれた人が働いてるバーの前で
気絶した私を発見したそうです
目を覚ました私は、何かに怯えていたらしくて
声も出せずに目も合わせてもらえなかったそうです』
私は今までこんな話を
ホスト部の人達やうさぎちゃん達にも
話したことはなかったけど
この人なら許せる…そう思ってしまった
『私の一つ上の女の子で…ハルちゃんって言うんですけど
私に一生懸命色々してくれました
…スゴく温かくて嬉しくて、そこから少しずつ
話せるようになったんだと思います』
昔のハルちゃんを思い出して心が温かくなると
勢いよく先輩の顔を見た
『ご、ごめんなさい!!私の話ばっかりペラペラ勝手に…』
衛「いや…全然?」
地場先輩の微笑みもハルちゃんのように優しくて温かかった
衛「森羅は、何故銀水晶を探しているんだ?」
『セーラー戦士として覚醒した私は仲間と幻の銀水晶を探して
ある人を守るように言われたんです』
衛「ある人って?」
『……ごめんなさい、そこまでは言えません』
プリンセスのことは言っちゃいけないと思って
黙っておくこととした
その時