Act.1 ダーク・キングダム編(完結)
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*第七話*
~地場衛のマンション~
うさぎちゃんを自分の寝室に寝かせた地場先輩は
少ししたらリビングに来て欲しいと言い残して
部屋を出て行って
ふと、うさぎちゃんの近くに壊れた懐中時計があった
『(これ…地場先輩のかな?)』
確認しに行こうとしたけど彼の物に違いないと思った
自分は初めて見るのに…何で懐かしく感じるのかな?
壊れた懐中時計をそっとうさぎちゃんの手の上に置いて
静かに寝室から出ていった
リビングに行くと、地場先輩はお茶の準備をしてくれていた
『!?ごめんなさい、お手伝い出来なくて!』
衛「いや、俺が勝手にしてることだから気にするな」
『先輩にそんな事させられません!』
衛「遠慮しなくていい」
『いいえ、遠慮しません!』
何故か見つめ合って黙ってしまうと
また一緒のタイミングでクスクスと笑ってしまった
『そういえば、私のお名前伝えていないですよね?
私港区立十番中学3年の藤岡森羅って言います!』
衛「俺の名前は……もう知ってるか」
『うさぎちゃんから、色々お話聞いてましたから!』
衛「あんまり誉めてなかっただろ?」
『そんな事……は……』
あまり伝えられない内容だったので俯くと
地場先輩が笑ってくれたような気がした
衛「いいよ、何となく想像出来る
ありがとうな…心配してくれて」
ポンと私の頭の上に、地場先輩の手が置かれた瞬間
衛「『((……まただ、この懐かしい感じ))』」
私は少し戸惑っていた
人より少し人見知りするタイプかもしれないと思っていたのに
地場先輩は緊張が全くしなかったから
衛「森羅ちゃん…いや、森羅
俺の話を聞いてくれないか?」
『!!』
いきなり名前を呼ばれびっくりしたけど
何故かそれさえも、しっくりする自分がいた
『……はい』
地場先輩の目を見てハッキリと返事をした