Act.5 セーラー・スターズ編1(完結)
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しばらく会話を楽しんだ三人
『すいません…お手洗いを借りしてもよろしいですか?』
桐山「ああ、部屋を出て左に真っ直ぐ行くとありますよ」
『ありがとうございます!』
森羅はすれ違った執事に深くお辞儀をすると
早足で部屋を出ていった
その様子を優しく見守る鏡夜に桐山は話しかける
桐山「…鏡夜君は彼女に好意を寄せているんだね」
鏡夜「!」
鏡夜は勢いよく桐山を見ると
桐山は真っ直ぐ鏡夜をみていた
桐山「君は家族思いの子だ
さっきも兄を立て、そしていつかは鳳家の為になる
女性と結婚しようと思っている
…だから彼女に告白しないのだろう?」
鏡夜「…………」
桐山「貴族と一般庶民の結婚は難しいかもしれない
しかし彼女は違う」
鏡夜「?…それは一体」
桐山「彼女の温かく優しい雰囲気は
その貴族と一般庶民の壁を壊すだろう
この私ですら彼女の演奏を聞く前より
彼女の虜になってしまった人間だ
今まで大勢の人を見極め踏みつけて来たこの私が…」
鏡夜「…桐山様」
桐山「彼女なら貴族になっても大丈夫だ
この私を見ても臆する事なく真っ直ぐ話す事が出来る
素晴らしいお嬢さんだ
君が本当に欲しいと願うなら、私も協力しよう」
鏡夜「桐山様、貴重なご意見ありがとうございました
…でもお気持ちだけ頂きます
自分の力だけで彼女を振り向かせたいので」
桐山「…ははは、これは失礼した!鳳家も安泰だな!」
鏡夜「ふっ…ありがとうございます」
鏡夜は今まで心の奥に隠していたモヤモヤが
晴れたような気がした
*~**~*
森羅はトイレを済ませリビングに戻っていたら
目の前に赤い髪をお団子頭にした小さい女の子が
振り向くと森羅を見つめていた
女の子はアンティークの人形を持っていて
何よりもその瞳と雰囲気がある人を連想させた
『うさぎ…ちゃん?』
「ちびちび♪」
『ちびちび?』
「ちびー!」
『え?あ、待って!服引っ張っちゃダメだよ?』
「ちびちび?」
『桐山さんの親戚の子?桐山さんに聞けばわかるかな?
…一緒に桐山さんの所に行こう?』
「ちびー♪」
女の子が抱っこのポーズをしたため
女の子を抱きあげた瞬間
温かい空気が二人を包んだ
『(…何だろう、この温かい気持ち)』
女の子も嬉しそう森羅に抱きつくと
そのまま桐山と鏡夜のいる所に向かった