Act.5 セーラー・スターズ編1(完結)
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広い廊下を歩いていると
グランドピアノが中央に置いてある部屋に案内された
少し離れた所には多くの骨董品に
アンティークの机やソファーが置かれ
桐山に促され鏡夜と森羅は腰をおろした
執事が紅茶やお菓子などを準備している間
森羅はピアノをずっと見つめていた
桐山「…やはりあのピアノが気になるかね?」
『す、すいません!!じっと見てしまって…』
桐山「いやいや…私の家に初めて来て
骨董品などに見向きもせず
ピアノをだけを見つめる来客は初めてだったものでね」
鏡夜「…………」
『…このカップも色鮮やかで素敵ですが
あのスタインウェイ&サンズのグランドピアノ
それもD-274cmはピアノを志すものならだれもが憧れる
…世界を代表するピアニストから
圧倒的に支持されているピアノですから!』
鏡夜「!」
桐山「…ほう」
森羅の嬉しそうに話す姿に
鏡夜と桐山は真っ直ぐ森羅を見つめていた
桐山「鏡夜君から話しは聞いているだろうが
私は君のファンでね…是非何曲か聞かせて頂きたいんだ」
『…あの、体調の方は大丈夫ですか?』
桐山「!…心配ありがとう
ラジオで君の演奏している曲を聞いてから血圧が落ちついてね
…鏡夜君のお兄様からのお怒りが消えて安心している所さ」
鏡夜「桐山様、兄も桐山様を思ってこそ
きつく仰っていると思いますので」
桐山「大丈夫だよ鏡夜君、分かっているさ」
『血圧は自律神経にも関わるので…ピアノは桐山様に
とても効果があったみたいでよかったです!』
鏡夜「…森羅お前」
桐山「…森羅さんと呼んでもいいかな?」
『は、はい!』
桐山「君は医療に詳しいのかな?」
『医療は詳しくないですが
ガン患者さんや痛みのある患者さんが
ピアノの音色を聞いて痛みが緩和したという
論文を読んだことがあります
…将来はピアニストを目指していますが
機会があれば病院や老人施設で
ピアノ演奏が出来たらいいなと考えています!』
桐山「…そうか、素敵な夢だ」
『ありがとうございます…!』
鏡夜「…………」