Act.5 セーラー・スターズ編1(完結)
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『私ね最近まで好きな人がいたんだけど
その人が私の側を離れて遠くに行くのが分かってたから
自分の本当の気持ちを伝えなかったの』
夜天「…………」
『彼とさよならした後…すごく後悔した
どうしてちゃんと本当の気持ち言えなかったんだろうって
もっと伝えたい事がいっぱいあったのにって
夜天君は…そんな事思った事ない?』
夜天「!!」
今も後悔してる
あの時…あの御方を守れなかったあの時
もっと話したい事や伝えたい事があったのに
…それが叶わないと分かった時の喪失感と絶望感
夜天「………」
『だからね…私は告白もちゃんと聞いて答えたいし
…受け入れることは難しいかもしれないけど
その人の思いをちゃんと知りたいと思う』
夜天「…お前」
『お願い…返事は無理にしなくてもいいから
ラブレターは読んで欲しいな…』
夜天「…………」
『…よ、よーし!!今日もピアノ頑張るぞ♪
今日はドビュッシーの…』
何故か胸が押し潰されそうな痛みに、夜天は顔を歪めていた
*~**~*
一時間ほど夜天に指導をしてもらうと
仕事があるからと夜天は先に帰っていった
更に一時間練習すると帰り支度をはじめる
鍵を職員室に返して校門を出たら
見覚えのある高級車に目を向けると中から鏡夜が出てきた
『鏡夜先輩、お疲れ様です!』
鏡夜「実はお前に頼みたい事があってな
家に送りがてら車の中で詳しく説明するから乗ってくれ」
『?…わかりました』
森羅は車のドアを開けてくれた運転手に
深くお辞儀をすると車に乗り込んだ
その姿に鏡夜は自然と微笑んでいた