Act.5 セーラー・スターズ編1(完結)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夜天は音楽室の椅子に座り
机に足を乗せ森羅を待っていたが
まだ来ない様子にイライラしていた
夜天「人待たせるとか何様な訳!?
…でもいつもなら早く来て練習してるのに…ってあれ?」
夜天は窓の外を見たとき
森羅と男子学生が校舎裏にいるのを見つけた
男子学生は恥ずかしそうに森羅に話しかけると
森羅は顔を赤くして俯いたが
すぐに顔をあげると深くお辞儀をしていた
しばらく話した後、男子学生は残念そうに帰っていった
夜天「…ふーん、そういう事」
森羅は勢いよく音楽室の扉を開けると
夜天は椅子に座って外を見ていた
『はぁ、夜天君ごめんなさい…っ、お待たせして!!
すぐに…はぁ…っ準備するね?』
夜天「…………」
森羅は鞄の中から楽譜を取り出して準備をしていると
夜天が声をかけてきた
夜天『…さっき告白されてたでしょ』
『!!』
夜天を見る森羅の顔は真っ赤だった
夜天「告白され馴れてるだろ?」
『そんな事ないよ?』
夜天「もしかしてラブレターとかもちゃんと読むタイプ?
それで…その都度会いに行って返事してたんだろ」
『!!ど、どうして……』
森羅の図星とも取れる態度に
夜天は何故かイラつきが増していった
夜天「僕はラブレターなんて読まないで捨てるから
君の気持ちが全然わかんない」
『!…夜天君、ラブレター読まずに捨てちゃうの?』
夜天「だったら何?君には関係ないだろ」
『それはそうだけど
その人が一生懸命書いたものを読まないのは失礼だよ』
夜天「内容なんて全部一緒……"好きです" "ファンです"
"カッコいいです" "歌ってる姿が素敵です"
…僕の事なんて何も知らないくせに見た目だけの
心のない手紙なんて読んでも無駄さ」
『…確かに見た目だけで
夜天君を見てる人もいるかも知れないけど
見た目だって夜天君の良いところでしょ?』
夜天「…………」
『夜天君はアイドルで手の届かない人で
それでも思いを伝えたくて知って欲しいから
一生懸命ラブレターなり告白をしてくれるんだと思う』
夜天「!」
森羅の切なそうな悲しい瞳に、目が逸らせずにいた