Act.5 セーラー・スターズ編1(完結)
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森羅は桜蘭学院の玄関の前に見覚えのある車を見つけて
車から現れた人物に声をかけた
『地場先輩!!』
衛「悪いな…こんな所まで来てもらって」
『いいえ!あの、もしよかったら部室でゆっくり…』
衛「すまない…今、少し時間がなくて」
『何か予定があるんですか?』
衛「実は俺…明日留学するんだアメリカに」
『……え?』
衛は自分の論文が認められ
アメリカの大学に留学を薦められたと話してくれた
最低一年はアメリカで生活をしなければならないらしい
『そんな…うさぎちゃんは知ってるんですか!?』
衛「…ああ」
『!!…うさぎちゃんは何て?』
衛はうさぎとの会話を思い出していた
(うさぎ「大丈夫だよ…アメリカくらい
一生会えなくなる訳じゃないし
それに…私まもちゃんの事好きだもん…留学頑張ってね」)
切なそうな悲しい顔をしながら
笑顔を浮かべうさぎは話していたという
『そんな…うさぎちゃん…』
ちびうさも未来に帰って寂しいのに
衛までいなくなるのはうさぎにとってツラいに違いない
うさぎを思うと森羅は胸が締め付けられた
衛「森羅…君に頼みがある
うさこが悲しんだり落ち込んだりしていたら
一番最初に側に行って励ましてやって欲しい」
『…地場先輩』
衛の右手を見ると力強く握られていた
『(そうだよ…大好きな人と離れて
寂しくならない人なんていない)』
森羅は衛の手を優しく握ると衛に微笑んだ
『任せて下さい…地場先輩の分まで私が側にいます!』
衛「…あぁ、頼んだよ」
衛は優しく微笑むと森羅の両手を左手で包んだ
その手の温かさにうさぎを思うと涙が出そうになった
その光景を窓から鏡夜が見つめていた