Act.5 セーラー・スターズ編1(完結)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
森羅は暗い闇の中、ある夢を見ていた
美しいゴールデン・キングダムの宮殿
母親から入ってはいけないと言われた秘密の扉を
好奇心に負けて開けて入ってしまった
漆黒の髪に群青色の瞳をした少女
その中は光り輝く宝物で溢れていて
その奥に巨大な古びた鏡があった
少女は鏡に手を合わせると鏡には同じ漆黒の髪をお団子にした
金色の瞳の少女が現れた
群青色の瞳の少女は最初は驚いたが
金色の瞳の少女に笑顔を向ける
『こんにちは!わたしのお名前はテラって言うの!
あなたは?』
「…ネヘレニアだ」
『ネヘ…レ…?』
ネヘレニア「ネヘレニア…変な名か?」
『そんなことないよ!!…ネヘレ…ニア
そうだ!ニアって呼んでいい?』
ネヘレニア「…ニア」
『ニア♪…ダメかな?』
ネヘレニア「…悪くない」
『うん!よろしくねニア!!』
それから二人は皆に秘密で鏡の前で会っていた
ネヘレニア「…テラ、その髪型…」
『ふふふ♪ニアとおそろいにしてもらったの!
…似合うかな?』
ネヘレニア「…よく似合っている」
『ありがとう♪ニアのキレイな瞳は
さすがにマネできないけどね!』
ネヘレニア「妾がキレイ…?」
『うん!!ニアの髪も瞳も全部大好きだよ♪』
ネヘレニア「…そうか」
ネヘレニア「今日は妾の誕生日なのに
誰も妾を祝ってはくれぬのだ…」
『…ニア見て!!』
ネヘレニア「それは!?…妾とテラか?」
『プレゼントできないのが残念だけど
この絵はわたしたちが友達って印だよ?』
ネヘレニア「…友…達」
『そうだよ♪』
テラは鏡に手を合わせると
ネヘレニアも手を合わせ二人は微笑み合う
彼女との時間はテラやネヘレニアにとって
とても大切で大事な時間だった
あの時までは
二人はいつも通り内緒で鏡の前で遊んでいると
テラの後ろから数人の兵士とテラの父親が現れる
ネヘレニア「!!」
『おとうさま!?』
「…お前が時々いなくなるとメイドから聞いて
兵士に跡をつけさせていたら…テラ、その娘は新月の王女
我々とは関わってはいけない人間だ」
『そんな事ない!!ニアはわたしの友達よ!?』
「お前は新月の王女に操られているのだ
もうここの部屋には来させない…この鏡も処分する」
ネヘレニア「『!!』」
兵士がテラを抱き上げると
テラの父親が剣を持ち鏡に向かって振り落とした
『ニア!!!!』
ネヘレニア「テラ!!!!」
鏡は粉々に壊されネヘレニアの姿は見えなくなった