Act.4 デッド・ムーン編(完結)
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雲を通り越した際、風の強さに目を閉じたとき
誰かに手を握られ目を開けると
『!?…ベンヌ……』
綺麗な赤と金色の髪をなびかせたベンヌは
森羅の手を離さずそのまま飛び続ける
ベンヌが優しく森羅に微笑む
それだけで森羅は涙が出そうなくらいに嬉しくなった
『ねぇ…私達が初めて会った時のことを覚えてる?』
貴方はあの暗い森の中で寂しそうに佇んでいた
私…あの時からずっと
時間が止まっているような気がするの
貴方は運命を信じる?
運命の出会いを信じる?
私は何故自分が生まれてきて、ここにいるのか
二人の幸せを見守る為だと思っていたのに
貴方と出会って…少し…わかったような気がするの
ベンヌは優しく森羅の頬を触り
美しい金色の瞳が森羅を見つめていた
その瞳を見続けたい筈なのに…森羅は自然と瞳を閉じた
ベンヌの近づく気配に胸が高鳴るとキスをされる
ベンヌの唇も森羅の肩や頬に触れているその大きな手も
心地いいほど温かった
目を開けると森羅はいつもの藤岡家の居間にいて
モンレーヴ・パリエを手の中で優しく包んでいた
森羅は申し訳なさそうな顔をするフェニックスに
優しく微笑んだ
『大丈夫…私はフェニックスを信じてるから』
(「…ありがとう森羅」)
森羅は幸せそうに笑ったら
モンレーヴ・パリエを包むと頬を寄せ瞳を閉じた