Act.4 デッド・ムーン編(完結)
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森羅は子供用の浴衣を着ていて
襖が開いた音に振り返った
『…モリ先輩、浴衣ありがとうございました』
モリ「…………」
着流しを着たモリは森羅に近寄ると
浴衣を手直しする
『す、すいません…』
モリ「森羅…一緒に来い」
モリに連れてこられたのは、広い畳の部屋
『モリ先輩…ここって』
「…精神統一の間だ」
『…精神統一の間…』
「しばらくしたら迎えに来る
それまでここで心を落ち着かせるんだ」
『…ありがとうございます、モリ先輩』
「…あぁ」
モリは森羅の頭を撫でると襖を閉めた
森羅は畳の中央に行き正座をすると
首からかけていたモンレーヴ・パリエを握り締める
どうしてあの時…フェニックスは来てくれなかったのか
『フェニックス!…出てきて…お願い…!!』
やっぱりフェニックスは現れない
『…っ…駄目なの?…フェニックス…声を…っ…聞かせて…』
森羅の目からは大粒の涙が流れ
森羅の着ている浴衣を濡らしていた
そのとき
(「…こっちだ」)
『!!…その声はフェニックス?』
モンレーヴ・パリエが強く光輝く
眩しさのあまり目をつぶった瞬間
森羅が目を開くと
フェニックスと初めて会った虹色に輝く森の中だった
周りを見渡すもフェニックスはいない
『フェニックスーーー!!』
森羅が切ない声でフェニックスを呼んだとき
目の前が赤く光輝くとフェニックスが現れた
『…フェニックス』
フェニックスに会えた喜びで笑顔になる
『…もう、会えないのかと思った』
フェニックス「…お前が何処にいるのかわからなくなった」
『え』
フェニックス「お前の夢の光が…俺に届かなくなったんだ」
上空に1つの光りが強く輝いていた