～港区立十番中学～







お昼休みになり、うさぎちゃんとご飯を食べるため
中庭に来ていると






『うさぎちゃん、誰か先にいるみたいだけど…』


うさぎ「あれ！怪力少女！」


『怪力少女？』







うさぎちゃんから話を聞くと
今日六組に転校してきた木野まことさんは
すごい怪力の持ち主で
ケンカして前の学校を追い出されたという噂らしいけど…






『うさぎちゃん…木野さんのお弁当美味しそうだね！』


うさぎ「うわぁ！美味しそうだしあの巾着も可愛いい！！」






色取りどりの美味しそうなお弁当に
ピンクのリボンがついたパステルグリーンの巾着が
大柄な彼女の印象と違って少し可愛いなって思っていた






まこと「誰だい！！」


「『わあ！？』」







私達にに気付いた木野さんはうさぎちゃんを見て
笑顔を向けていた






まこと「今朝の子…ここの学校だったのか！」


うさぎ「月野うさぎでーす！！」


『うさぎちゃん知り合いだったの？』







そんなやり取りから一緒にご飯を食べる事になり
うさぎちゃんは木野さんの作った炊き込みご飯を
美味しそうに頬張っていた






まこと「丁度良かった！なんか知んないけど
ここの皆、怖がって口聞いてくれないんだ！
あたし一人暮らしなんだけど
この辺の安いスーパーとかゲーセンとか会ったら」


うさぎ「あたしゲーセンなら教えられるよ！」


『私、安くて新鮮なお野菜のあるスーパー知ってるんだけど
今日は用事があって一緒に行けないから
後で地図書いて渡しにいくね！』


まこと「いいのかい！？助かるよ！えっと…」


『一組の藤岡森羅です、よろしくね！
お名前…なんて呼んだらいいかな？』


うさぎ「まこちゃんだよ！」


まこと「え！？」


『まこちゃん？可愛い！私もまこちゃんって呼んでいい？』


まこと「…ああ、いいよ！」







新しい友達も出来て、楽しいお昼休みだったな