Act.4 デッド・ムーン編(完結)
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『…先輩少し染みますよ?』
鏡夜「…っ……」
森羅は鏡夜の流れている血を拭い止血すると
破いたもう一枚のパレオで鏡夜の腕を巻いていく
森羅が真剣な顔で処置する姿を
鏡夜は見つめていた
『応急手当ですけど、戻ったら
ちゃんと見てもらってくださいね?』
鏡夜「…すまないな」
『こちらこそ…助けて頂いてありがとうございました!』
鏡夜「…………」
ゆっくりと、鏡夜は森羅の肩に顔を埋めた
『先輩大丈夫ですか!?どこか具合でも…』
鏡夜「…悪い、お前を信じてやれなくて」
『え?』
鏡夜「…悪かった」
『鏡夜先輩…』
あの鏡夜が謝っている…それだけで森羅は十分だった
『私も…先輩達は私を心配してくれてたのに
あんな言い方してしまって…ごめんなさい』
鏡夜「…森羅」
鏡夜が顔をあげた時
森羅はあることに気付いて目を見開いた
『先輩の…先輩の眼鏡がありません!!』
鏡夜「…………」
暫くの沈黙の後、鏡夜は腹を抱えて大笑いしていた
『せ、先輩?』
鏡夜「お前…くく…今更、気付いたのか…ははは!!」
『だ、だって!!それどころじゃなくて……』
すると亜美ちゃんの悲鳴が近くで聴こえて
急いで立ち上がった
『先輩はここで待ってて下さい!!
必ず迎えに来ますので!!』
鏡夜「…あぁ」
森羅は急いで亜美の声のする方に走って行った