Act.4 デッド・ムーン編(完結)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
十番街の近くにはいつの間にか
巨大なサーカス団のテントが建っていた
「気付いてない気付いてない
この街の奴等は気付いてない!」
「自分が犬だと気付いてない!」
「子どもを猿に育てていることに気付いてない!」
「この街は犬と猿でいっぱいだな!」
「突然街の真ん中にサーカステントが現れても
奴等は全然気付かない!!」
「どうしてなの?」
「奴等は自分の部屋の壁の向こうを気にしない!」
「だからネズミの世界を食い荒らしても!」
「突然サーカステントが現れようとも!」
「この街の人達はなーんにも気付かない!!」
サーカス団員が笑っていた時
「静まれ…静まるのじゃぁぁぁぁ!!」
その老婆の声にサーカス団員は一斉に静かになる
「さて、ようやくこの世界を支配出来るときが訪れた
…アマゾントリオはおるか!!」
「タイガーズ・アイ此処に!」
「ホークス・アイ此処に!」
「フィッシュ・アイ此処に!」
「「「お呼びでございますか、ジルコニア様」」」
ジルコニア「聞け!奴らも必ずこの世界に逃れて来ているはずじゃ
奴らを捕らえた時こそ我等の世界征服への第一歩
…その役目お前達に命じる!
まず美しい夢を持つものを探し出すのじゃ!!」
フイッシュ「美しい夢…でございますか?」
ジルコニア「そうだ!…奴らはこの世界では
長時間その姿を留めておくことが出来ない
この現実空間では奴らは急速にエナジーを失い
死んでしまうのだ!
だが、あいつらがこの世界に居続けられる方法が
一つだけある」
「「「それは?」」」
ジルコニア「それは…誰かの美しい夢の中に隠れ住むことじゃ」
タイガーズ「なるほど…」
ホークス「ではあいつらはこの世界の誰かの美しい夢の中に
隠れているのでしょうか?」
ジルコニア「その通り…世界は広い、人間も星の数ほどいる…
しかし美しい夢を持つものはその中のほんの一握りじゃ
必ず奴らは見つかる…見つけ出すのじゃ!!」
「「「はっ!!」」」
タイガーズ・アイは一枚の少女の写真を握りしめていた