Act.3 デス・バスターズ編(完結)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
はるかはハルヒの肩を軽く叩くと森羅に近付いた
はるか「少し森羅に用事があってさ
このまま連れてっていいよな?」
環「…はい、森羅をよろしくお願いします」
はるかはピアノに置いてある楽譜をカバンにしまい
森羅の手を握ると扉に向かう
ハルヒは森羅を見つめるが森羅は俯いたままだった
ハルヒの前を森羅が通りすぎた時
『…ごめんね、ハルちゃん』
ハルヒ「!!」
森羅の言葉に振り向くも
二人は扉から出て行ってしまった
ハルヒは扉を見つめ続ける
自分は森羅に酷い事を言った
自分は知ってるのに
森羅が自分や父の事を本当の家族のように
大切にしてくれていたこと
雷の日は必ず手を握って側にいて微笑んでくれたこと
自分が敵に捕まった時も命をかけて助けに来てくれたこと
誰よりも大切な妹を、傷付けてしまった
ハルヒ「…っ…森羅…ごめんね」
環「ハルヒ…」
静かに涙を流すハルヒを見て環は頭を撫でると
他の部員や姫達はハルヒに駆け寄って励ましていた
はるかに手を引かれながら
校門の前に停めていた車に近付くと
みちるが徐席に座っていたが
森羅の空気がおかしい事に気付き車から降りる
みちる「はるか…何かあったの?」
はるか「…姉妹喧嘩かな」
はるかの手を森羅は離そうとせず
むしろ強く握ると話しはじめる
『最近……不思議な夢に…声が聞こえるんです
内容は覚えてないんですけど
眠い時は必ず不思議な声が聞こえて…
思い出そうとしても思い出せなくて
その事について考える時間が多くなりました…』
はるか・みちる「「…………」」
『…でも、こんな曖昧なことハルちゃんに言ったら
余計心配するかもって思ったら言えなかったんです
今でも戦士として戦ってる私を心配してくれてるのに…
これ以上…心配かけたく…なかった…のに…』
森羅の涙に
はるかとみちるは悲しそうに見つめていた
『ハルちゃんに…あんな事…言わせちゃった…』
はるか「…森羅」
はるかが森羅を抱きしめると
みちるは心配そうに頭を撫でた
はるかの力強さとみちるの優しさに
今まで我慢していたものが込み上げてくる
森羅は二人の制服を強く握りしめると
周りを気にする余裕がないくらい声を出して泣いてしまった