Act.2 ブラック・ムーン編(完結)
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"すまない……ペッツ"
『!!!!』
いきなり立ち上がった森羅に驚くホスト部と
あやかしの四姉妹の三人
鏡夜「…どうした?」
『……先輩……今』
今、サフィールの声が聞こえた
その声は弱々しくて…何故か胸騒ぎがした
その時、森羅の通信機から
うさぎの泣き声で連絡があった
ワイズマンにサフィールが殺されてしまったと
ホスト部メンバーは項垂れコーアンとベルチェが涙を流すと
二人を優しくカラベラスが抱きしめていた
『…ありがとう、うさぎちゃん
ペッツさんには私から伝えるね』
通信機が切れてペッツのいる部屋に向かうと
ペッツはベッドに座って
サフィールの上着を抱きしめていた
その上着が森羅の目の前で消えてしまった
『…ペッツ……さん…』
「…大丈夫よ森羅ちゃん…あの人を送り出した時から
こうなるって……分かってたから」
『_____!!』
座っているペッツの膝に顔を埋めた瞬間
溢れた涙と一緒に泣き声が保健室に響き渡る
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!』
サフィールの言葉を無視して闘っていたら
もしかしたらサフィールを死なせずにすんだかもしれない
二人が笑いあった未来があったかもしれない
そう思うと苦しくて苦しくて涙が止まらなかった
ペッツ「サフィール様はずっと私の中にいるわ
最後にくれた、あの微笑みと共に
…そんな彼を見れたのは森羅ちゃんのおかげよ?
本当に…ありがとう」
『…つっ!!……っ…ごめんな…さ……!!』
ペッツが優しく微笑むと森羅の頭を優しく撫でてくれる
その温かさに涙が止まらなくなると声を出して泣き続けた
ホスト部メンバーとあやかしの四姉妹の三人は
森羅とペッツを悲しい眼差しで見つめていた
第十二話 End