Act.2 ブラック・ムーン編(完結)
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サフィール「今の君なら、妹達が過った道に進もうとしたら
ほっとく事なんて出来ないだろう?
…プリンス・デマンドは僕のたった一人の兄さんなんだ」
ペッツ「でも!!」
サフィール「心配いらない、話をするだけさ」
そういうとサフィールはペッツに優しく微笑んだ
サフィール「事が済んだらもう一度ここに戻って来る
…その時の為に上着は置いておこう」
そういうとサフィールは
隣の部屋に向かって歩き出した
ペッツはサフィールの上着を離さないように力強く抱きしめた
保健室の扉から出てきたサフィールに森羅が駆け寄る
『今からデマンドさんの所に行くんですよね?
私も行きます!!』
サフィール「…いや、君はここに残ってくれ」
『!?どうして…』
サフィールは周りを見ると
全員森羅と同じように驚いている
サフィール「僕が此処に来たことを
ワイズマンに知られていたとしたら
ここを攻撃された時、皆を守れるのは君だけだ」
『!!』
サフィールの言葉に俯いた森羅だが
ゆっくり顔をあげると真っ直ぐサフィールの瞳を見つめた
『…分かりました』
サフィールは目の前のハルヒを見たが
ハルヒはサフィールの瞳を逸らさなかった
サフィール「…あれは、お前の姉か?」
『え?』
サフィールの瞳を追うとハルヒに向けられている
『…そうです、けど……』
サフィール「…似てる」
『え?』
サフィール「真っ直ぐ人の目を見る所、そっくりだぞ」
『!!……はい/////』
今までハルヒとは似ていないと
言われてきた事がほとんどだった
サフィールの言葉に嬉しくなりハルヒを見ると
ハルヒは森羅と同じように微笑んでいた
サフィール「…このシャツはこのまま借りても大丈夫か?」
鏡夜「…ええ、かまいません」
サフィール「…すまない」
サフィールが扉を開けた時
森羅がサフィールを呼び止める
『帰って来たら…お兄さんのお話し聞かせて下さい!
自慢でもなんでも…ただ、私のお姉ちゃんには
敵わないかもしれませんが!』
悪戯っぽく笑う森羅にサフィールは微笑むと
森羅の頭を撫でた
サフィール「…ペッツを頼んだ」
『!……はい!!』
そういうとサフィールは扉から静かに出て行った