Act.2 ブラック・ムーン編(完結)
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その頃保健室で黙ったままの二人だったが
サフィールは優しくペッツに話しかけた
サフィール「…変わったな、君は」
ペッツ「…え?」
サフィール「…何て言ったらいいのか
今の君とこうしていると、とても安らぎを感じる」
サフィールの言葉にペッツは顔を赤くすると
嬉しそうに話し出した
ペッツ「私達はセーラーアース達に人間としての本当の優しさと
信頼する事を教えてもらいました…」
サフィール「セーラーアース…」
ペッツの脳裏には幸せに笑う三人の妹達がいた
ペッツ「この世界は…ネメシスにいた頃に比べると
酷く不便だったりするんです
でも温かさに満ちていて私達は救われた気持ちです
人を信じて互いに思いやって生きていくことは
とても素晴らしい事なんだと…」
サフィール「…………」
ペッツの言葉にサフィールは今まで
未来のクリスタルトーキョーを襲った光景を思い出していた
サフィール「(僕達がやろうとしている事は
本当に正しいのだろうか……?)」
復讐心に支配されひたすら闇雲に動いてきた自分達だが
それすらもワイズマンに操られていたのだとしたら
それをはっきりとさせる為にも
早く兄に会わなければならない
サフィールはベッドからふらつきながら起き上がると
慌ててペッツが支えた
サフィール「ペッツ、僕の上着を…」
ペッツ「ダメです!!そんなお身体では…」
サフィール「一刻も早くワイズマンの本当の企みを
兄さんに伝えなければ…」
ペッツ「ダメです!!!!」
サフィール「!……ペッツ」
ペッツがサフィールを強く抱きしめると
サフィールは悲しい瞳でペッツを見つめていた
ペッツ「そのケガが誰にやられた物なのか…何となくわかります
そのお身体でデマンド様の所に行ったら…貴方は!!」
サフィール「…ペッツ」
ペッツの両肩に置いた手に力がこもる
ペッツ「貴方に…もしも…もしもの事があったら…」
サフィール「…僕は、行かなければならないんだ」
ペッツ「!?」
サフィールの言葉にペッツは勢いよく顔をあげると
その瞳は涙で潤んでいた