Act.2 ブラック・ムーン編(完結)
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私は一人保健室に逃げ込んだ
校舎を走っている時
ルナちゃんとアルテミスくんと合流できたのに
途中からホスト部以外の人にも追われてしまって
ちびうさちゃんと離ればなれになってしまった
『(…ちびうさちゃんが心配だけど
あの二匹が側にいてくれるから大丈夫
…まずは、皆に知らせないと)』
通信器で皆に知らせようと左手を上げたとき
その手を誰かに捕まれてしまった
『!?……馨先輩!』
馨「……………」
馨先輩だったことに安堵したけど
無表情で虚ろな目をした先輩が
いつもと違うことに気がついてしまった
『……馨…先輩?』
馨「来いよ」
馨先輩に腕を強く捕まれて連れて行かれたのは
保健室にしては広いベッドだった
『!?きゃあ!!』
ベッドに向かって突き飛ばされると
両手を押さえつけられたまま馬乗りにされてしまった
『か、馨先輩、離して!!』
馨「これ、誰にされたの?」
『…え?』
先輩は私の左の首筋に触れていた
先輩の言っている事が分からなくて答えられずにいたら
私の手首を掴む力が強くなって痛みで顔が歪んでいく
馨「森羅は誰にも渡さない
殿や鏡夜先輩、ハニー先輩にモリ先輩だけじゃない
…光にだって渡すもんか!!」
『…先輩……どうし!?』
馨先輩がいきなり私の首にキスをしてきた
『か、馨先輩やめて下さい!!』
馨「…………」
腕に力を入れて両足をバタつかせても先輩はびくともしなくて
しかもあの細い片腕だけで両手を押さえられてしまった
髪を一房取られると何故か髪にキスをされていて
先輩の虚ろな目と合った瞬間、先輩の顔が近付いてくると
先輩は目を閉じていた
思い出してしまう
‘’彼‘’にされた時の恐怖を
『い、いやぁぁぁぁああ!!!!』
馨「!?」
胸につけていたブローチが強く光って馨先輩を包んでいく
光が消えた時には、いつもの瞳の馨先輩がいた
馨「……あれ?……何で、僕……ここに……」
『……馨……先輩……?』
先輩はまだ馬乗りになったまま、私を見ていた