ちびうさちゃんと一緒に
人がいなそうな工事現場の中に入った




呼吸が落ち着いた頃、私はちびうさちゃんに声をかけた







『ちびうさちゃんは……未来から来たの？』


ちびうさ「！！！！」








ちびうさちゃんの驚いた顔に疑問から確信に変わった








『…この前、ちびうさちゃんがルナPを使って
誰かと話してるのを聞いちゃったんだ』








ちびうさちゃんは涙を浮かべながら
ルナPの鼻を押すとルナPの左目に人が写った

モザイクがかかってよく見えないけど多分女の人だと思う








ちびうさ「プー………」


「どうしたのですか？泣いているのですね？
泣いてはいけません、貴方は強い子でしょ？」


ちびうさ「プー…ダメ！怖いよ、プー…」


「しっかりなさい、貴方には
強い味方がついているではありませんか」


ちびうさ「そんなの…いないもん」


「今までも、セーラー戦士達が貴方を助けてくれてたでしょ？」


ちびうさ「でもあいつらはもっと強いよ…だって
…ママを……あんな風にしちゃったのよ！？
パパだって勝てなかった！！」






ちびうさちゃんの大粒の涙に心が苦しくなる






「幼い日の事を覚えていませんか？
未来都市で貴方をいつも温かく見守ってくれていた
戦士達の事を…
そして貴方を誰よりも優しく側で支えてくれた
秘宝の女神の事を…

その戦士達と秘宝の女神は
今もクリスタルトーキョーを守るために戦っています
そして、貴方がいるこの世界でも

戦士達と秘宝の女神を…そしてセーラームーンを信じなさい
必ず貴方に力を貸してくれます」







そう言うと、女の人は消えてルナPの目は元に戻ると
我慢出来ずにちびうさちゃんを強く抱きしめた







ちびうさ「……森羅お姉ちゃん？」


『…ちびうさちゃん、あなたの事は私たちが』










ｺｰｱﾝ「見つけたわよ、ラビット」