窓の外から見えたちびうさちゃんを見つけて
鏡夜先輩に一緒に連いてきてもらうと
ちびうさちゃんはデパートの入り口近くに座っていた



声をかけよう思って近寄ろうとしたら
ちびうさちゃんがルナPの鼻を押すと
左目から誰かが写し出されていたけど画像が荒く見えない

鏡夜先輩が私の手を引くと、物陰に隠れた








『鏡夜先輩？』


鏡夜「…………」


ちびうさ「プー！あたし…ママの所に戻りたい！」


『(プー？)』


「泣き言を言ってはいけません」


ちびうさ「プー！このカギを使ってママ達の所に帰りたい！」


「それは時間を行き来出来る鍵です
無闇に使ったら…危険ですよ」


鏡夜「『(時間を行き来する鍵！？)』」


ちびうさ「でも…帰りたい！」


「ツラいでしょうが貴方のママを助けるには
銀水晶が必要なのです
もう少しこちらの世界で…頑張りなさい」


ちびうさ「プー！！…っ………プー……」


『ちびうさちゃん……』


鏡夜「…………」







ちびうさちゃんの前に出るとハンカチで顔や髪を拭いた






ちびうさ「！！……森羅…お姉ちゃん……」


『可愛い髪の毛やお顔が濡れちゃったね？…そうだ！
ここのレストランにあるイチゴパフェとっても美味しいの！
私とお兄ちゃんと一緒に三人で食べに行こう？』








ちびうさちゃんが安心出来るように微笑むと
嬉しそうに手を伸ばしてくれた瞬間







ピカーーーーーーーー！！！！！！







ちびうさ「！？い、いやー！！！！！」


『ちびうさちゃん！！』







いきなりの雷の音にビックリしたちびうさちゃんは
私と鏡夜先輩の間をすり抜けてデパートの中に入っていった


私と鏡夜先輩は急いでちびうさちゃんの後を追いかけた